こんにちはつちのこです。
ここでは、何回かに分けて自閉症とはどういう障害なのかと言うことについて触れていきます。
とはいえ、基本的な情報については探せばたくさんの詳しい情報が見つかるので、少し違う整理の仕方をしたいと思います。
自閉症とは
現在、アメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-5では自閉症スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder:ASD)とされています。
一昔前までは広汎性発達障害とも言われていました。その中では自閉症やアスペルガー症候群として分けられていましたが、これらは明確に線引きできないものとして、連続性のある障害としてひとまとめになっています。
要は、いずれにも同じような内容の障害があり、違いは程度、という考え方です。この辺りは定義の話で、実際の障害の中身が変わったわけではありません。
では具体的にはどういった障害かというと、私は以下のように整理しています。
・一次障害 脳の機能障害による認知障害
・二次障害 認知機能の障害による様々な能力的な障害
・三次障害 能力の障害による様々な社会的な障害
不勉強で間違えていたらすみませんが、私個人の頭整理ということでひとまずこうしておきます。
この分類で言うと、一般的に自閉症の特徴と言われる「対人関係が苦手」「強いこだわり」は二次障害ということになります。
そして、二次障害によって起こる社会的な制約(友達にうまく馴染めない、〇〇にいく事ができないetc…)などの三次障害が引き起こされます。
ここで触れておきたいのは、自閉症の原因は先天性の脳機能の障害であり、断じて親の育て方が原因ではない、という事です。
現在では養育の失敗に原因があるとする「心因論」が取り上げられることはまずありませんが、社会に出ていく中で、そういった心無い言葉を浴びせられることも未だにあるようです。
一方で、二次障害や三次障害については、両親や専門家の療育によって、良くも悪くもなります。
二次障害や三次障害の問題度が大きくなる前に、できるだけ早い段階で正しい支援を受ける事が望ましいです。
短いですが、今回はここまでとします。
ありがとうございました。